CX-5は素晴らしいデザインと、このクラスのSUVとしては最上級の質感で非常に評価の高いクルマですが、数回リコールが発表されています。
クルマが走る上で重要な、エンジンに関してのリコールも発表されているので、「エンジン交換の必要はあるのか」と、心配する声も出ています。
そこで今回は、2018年CX-5のリコール情報とその対応について検証します。
そもそもリコールって何?
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/35621
まずはリコール制度についてご紹介します。合わせてCX-5の不具合情報の探し方についてもご紹介します。
リコール制度とは
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リコール制度は、クルマの製造・設計段階で異常があった場所をメーカーが独自の判断を行い、国土交通大臣に事前届出をした上で、該当車両の回収と修理を行うことです。
この措置を取ることで、トラブルや事故を未然に防ぎます。
国土交通省は、リコール届出があった場合、以下のような措置をとります。
- 不具合情報の収集・分析
- メーカーからリコールの取組状況の聞き取り
- 取組状況が不適切であれば指導又は監査等
- 届出内容が不適切であれば改善指示
- メーカーが自主的にリコールを行わず、事故が頻発している場合には勧告・命令
クルマの不具合は人の命に関わります。
本来であれば、クルマの製造は入念なチェックを行われていますが、不測の事態により不具合が起こることも想定されます。
そんな不具合が発覚した時には、すぐに安全確保を行うことを目的に、官民一体となってユーザーの安全を確保します。
リコール制度は、安全なカーライフを送るためには、必要だと言えます。
不具合報告も国土交通省のホームページで
引用:https://www.pakutaso.com
国土交通省のホームページには、車種別にユーザーからの不具合情報がまとめられています。
CX-5に関しても、例外なく掲載されています。
「自動車のリコール・不具合情報」というページから、CX-5のユーザーからの不具合情報を見ることができます。
国土交通省では、確実で迅速なリコールを行うために、ユーザーからの不具合情報も収集します。
クルマだけでなく、タイヤやチャイルドシートなどでも、何か不具合を感じたら、自動車不具合情報ホットラインに情報が寄せることができるのです。
ただ、不具合情報に関しては、ユーザーからの情報が主となります。
したがって、クルマの不具合ではなく単純に操作ミスであったり、整備不良であることも考えられます。
それらを踏まえて、参考にしてください。
CX-5のエンジンは交換が必要?CX-5のリコール
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リコール制度について知ったところで、CX-5の過去のリコールについて、触れていきます。
CX-5のリコール内容総まとめ
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これまでにCX-5では、予見性リコールも含めると14件発表されています。
予見性リコールとは、ユーザーが予見現象を認知・発生した以降も、安全な運行を確保できる場合には、認知後に速やかに改善を実施することができるリコール制度です。
CX-5の年別のリコール件数を見ると、2014年が1件、2015年が2件、2016年が1件、2017年が4件、そして2018年が6件という内訳です。
特にここ2年が多くなっている傾向にあります。
CX-5にリコールが多いという感想は、こういった要因もあるのでしょう。
そして、リコール内容を見ていくと、金属片の磨耗やヘッドライトの異常、部品の損傷、制御装置の不具合などが挙げられていますが、エンジン部品に関してもリコールが発表されました。
どうやら「エンジンを交換しないといけないのか?」という疑問は、ここから発生したようです。
2018年のCX-5のリコールは?
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2018年にCX-5は予見性リコールも含めると6件発表されています。
リコール対象箇所を見ていくと、エンジン系統の部品不具合が5件と、車両搭載カメラによる不具合が発表されています。
エンジン関連でのリコールでは、プログラムの制御不能や、エンジン関連部品の呼気側バルブスプリングの不良、そしてバキュームポンプ・ターボチャージャにおいて、不適切なオイルフィルタの使用による不具合が発生するという内容です。
このように今年だけ見ても、エンジン関連に見られる不具合が多い印象です。
また、これらの不具合によって、最悪の場合、エンジンの停止・アイドリングストップの不良・プッシュボタンスタートの誤作動・ブレーキアシストの機能低下などが懸念されています。
これらのリコールは、すべて対策品もしくは新品への交換措置が取られています。
該当部品を交換することによって、エンジン本体への影響はなくなりますが、このようにエンジン関連のリコールが多いことによって、ユーザーが不安を抱いていることも事実のようです。
CX-5のエンジンは交換が必要?
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CX-5のリコールにおいても、該当部品が多いエンジンですが、CX-5にはどのようなエンジンが搭載されているのでしょうか。
そして、マツダ車のエンジンは故障が多いという噂についても検証します。
CX-5のエンジンについて
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CX-5のエンジンは、ガソリン車クリーンディーゼル車ともに、SKYACTIV-Gというエンジンが搭載されています。
排気量やターボ機能があるエンジンなど若干の違いを見せていますが、非常に先進性の高いエンジンとして知られています。
CX-5ガソリン車には、自然吸気の2.5L/2.0Lに加えて、SKYACTIV-Gシリーズ初となるターボエンジンSKYACTIV-G 2.5Tもラインナップされています。
さまざまなシーンでスムーズに運転できる、ガソリンエンジンらしい爽快な走りが楽しめるとともに、燃費の向上にも注力されたエンジンです。
そして、クリーンディーゼル車に搭載されているエンジンは、すべての性能を進化させ、余裕のある走りを実現させています。
高い走行性能とディーゼルエンジンらしい力強さを併せ持ち、これまでのディーゼルエンジンの常識を覆しました。
このように性能の高さに関しては文句なしです。
ただし、リコールが発表されているのも事実です。
耐久性に強いとも言われていますが、各部品のチェック体制であったり、開発や製造工程においてはさらなる改善を期待したいところです。
マツダ車のエンジンは故障が多い?
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マツダ車のエンジンは故障が多いと言われていますが、実際にCX-5以外でのリコールも多く発表されています。
これは、マツダ社が昔からディーゼルエンジンの研究に特化しているからという理由も挙げられています。
ディーゼルエンジンといえばマツダというほど、これまでもマツダはディーゼルエンジンを搭載した数々の名車を生み出してきました。
近年では、環境性を考慮したクリーンディーゼル車も開発され、ますますその先進性に、磨きをかけています。
しかし、ディーゼルエンジンのシステムは非常に複雑で繊細だとも言われています。
そのため、販売後に不具合が発覚するケースも、見受けられます。
リコールの内容を検証すると、やはりディーゼルエンジンの比率が圧倒的に高く、マツダにリコールの多いイメージを植え付けてしまったとも言えます。
ただ、90年代に開発されたクルマと比較すると、2000年代に開発されたマツダ車は非常に品質が向上している印象です。
ディーゼルエンジンに関してもより環境性が高く、走行性能も上がっています。
良くも悪くも、ディーゼルエンジンと共にマツダは歩んできました。
クルマ業界へもたらした功績も、計り知れません。
さらなる品質の向上に向けて、今後もさらなる革新的な技術の追求を求めていきたいところです。
2018年CX-5のリコール情報まとめ
引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/
今回は、2018年CX-5のリコール情報とその対応について検証しました。
リコール制度は、安全なクルマ社会を形成するために欠かせない制度です。
CX-5はこれまでに複数回のリコールが発表されていますが、特にエンジン関連の部品が多く見受けられます。
そのほとんどは該当部品の交換措置が取られますが、それぞれ年式や型式によって対象車両は違いますので、すべてのCX-5が対象なわけではありません。
しかし、リコール対象のクルマに乗り続けていると、いずれ不具合が発生する恐れがあリます。
既に所有しているCX-5や、中古車として購入を検討しているCX-5が対象車種に当たっていないか、また必要な措置がしっかり取られているか、確認を早急に行いましょう。