新型マツダcx-5ディーゼル車の維持費は年間いくらぐらい?他車と比較

日本のSUV人気を支えるマツダCX-5が、2018年3月のマイナーチェンジを経て一層の進化を遂げました。

マイナーチェンジの恩恵は、CX-5ディーゼル車において特に顕著にあらわれています。

そこで、誰もが気になる新型マツダCX-5ディーゼル車の年間維持費をライバル他車と比較しながらみてみることにしましょう。

新型マツダCX-5ディーゼル車はどこが変わった?

引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/feature/driving/

今回のマイナーチェンジの目玉は、CX-5ディーゼル車に搭載されているエンジン「SKYACTIV-D 2.2」の改良です。

これは、主に実用低回転域でのレスポンスの改善と燃費効率の向上を狙ったものです。

その結果、マイナーチェンジ前のものとの比較では、排気量はそのままに最高出力・最大トルクの大幅な向上が実現しました。

そうなると、新型マツダCX-5ディーゼル車の年間維持費がますます気になるところです。

新型マツダCX-5ディーゼル車の年間維持費をライバル他車と比較

・新型CX-5ディーゼル車のライバル車は?

引用:https://toyota.jp/c-hr/exterior/?padid=ag341_from_chr_top_exterior

マツダCX-5のライバル車としてしばしば名前があがるのが、同じくクロスオーバーSUVとして高い人気を集めるトヨタCH-Rです。

そこで、トヨタCH-Rのハイブリッド車と比較しながら新型マツダCX-5ディーゼル車の年間維持費を調べてみましょう。

・車の年間維持費とは?

そもそも車を維持するうえで一年間に必要となるお金にはどのようなものがあるのでしょうか。

通常、車の維持費とは、車両購入代やローン支払額を除いて、車両購入後の車の維持のために必要となるお金をいいます。

具体的には次のものが挙げられます。

 ・燃料代

・駐車場代

・任意保険料

・自動車税

・法定定期点検代(12ヶ月・24ヶ月点検(新車の場合は36ヶ月点検も))

・車検の法定費用(印紙代・自動車重量税・自賠責保険料)

このうち、24ヶ月点検(=車検基本料金。新車の場合は36ヶ月点検)と車検の法定費用は車検時に支払うお金ですから、それぞれの金額を次回の車検までの年数で按分した額を年間維持費の中に加えます。

・新型マツダCX-5ディーゼル車とトヨタCH-Rの年間維持費を比較!

それではさっそく新型CX-5ディーゼル車(以下CX-5)とCH-Rハイブリッド車(以下CH-R)のそれぞれの年間維持費を算出してみましょう。

駆動方式はいずれも2輪駆動(2WD)とします。

①燃料代

CX-5は軽油を、CH-Rはレギュラーガソリンを使用します。

燃料代は一定ではありませんから、ここではレギュラーガソリン1Lあたり140円、軽油1リットルあたり120円であると仮定します。

また、年間走行距離を1万kmとし、平均実燃費はCX-5で軽油1Lあたり17km、CH-Rではガソリン1Lあたり20㎞であると仮定します。

平均実燃費(WLTC相当)

年間燃料代(1万km)

CX-5

17 km/L

70,588円

CH-R

20 km/L

70,000円

②駐車場代

年間の駐車場代

CX-5

96,000円

CH-R

駐車場代は地域によって異なりますが、全国平均額は月額8,000円とされています。

③任意保険料

1年あたりの任意保険料

CX-5

90,000円

CH-R

任意保険料は、ドライバーの年齢や等級、また、保険の補償内容、特約の有無や補償範囲によっても異なりますが、40代の方の平均年間保険料はおよそ9万円程度であるとされています。

任意保険料については、CX-5とCH-Rとではほぼ同じです。

④自動車税

自動車税

CX-5 (2.2L)

45,000円

CH-R (1.8L) 減税あり

およそ10,000円

CH-R (1.8L) 減税なし

39,500円

CH-Rは自動車税のグリーン化特例による75%減税の対象車であり、2019年3月31日までに新車登録した場合には翌年の自動車税がおよそ29,500円減額されます。

CX-5はグリーン化特例の減税対象車ではないため、残念ながら自動車税の減税を受けることができません。

⑤法定定期点検代(車検基本料金(点検検査整備代)を含む)

1年あたりの法定点検代(按分)

CX-5

31,000円

CH-R

法定定期点検は、新車の購入後12ヶ月目、24ヶ月目と36ヶ月目(車検時)に、それ以降は12ヶ月目と24ヶ月目(車検時)に行われます。

点検を依頼するお店や工場によっても異なりますが、自家用車の場合には、12ヶ月点検(新車の場合は24ヶ月点検も)はおおむね18,000円程度を、また24ヶ月点検(=車検基本料金。新車の場合は36ヶ月点検。)はおおむね50,000円程度をみておく必要があります。

これを按分すると、1年間の法定点検費用は平均で31,000円程度となります。

⑥車検の法定費用

車検の際には、法定費用として印紙代・自動車重量税・自賠責保険料を納める必要があります。

A 印紙代

2018年4月に改定され、オンライン申請と窓口申請、また、新車の検査と継続検査ではそれぞれ印紙代が異なりますが、新車登録時の検査の場合は最大2,100円、継続検査(通常の車検)の場合は最大1,800円が必要です。

ここでは、新車購入後初めての車検を窓口で申請する場合(手数料1,800円)を想定し、1年あたりの負担額は1,800円を2年で按分した900円としています。

B 自動車重量税

CX-5とCH-Rはいずれもエコカー減税対象車であり、2019年4月30日までに新車登録を完了させれば初回車検時の自動車重量税が100%免税されます。

C 自賠責保険料

印紙代(按分)

重量税(按分)

自賠責(按分)

年間車検法定費用合計

CX-5

900円

0円

12915円

13,815円

CH-R

車検時に2年分の保険料として25,830円を納める必要があります。

これを2年で按分すると、1年あたり13,815円必要になることになります。

これで年間維持費が算出できました。

あらためてまとめてみると次のようになります。

マツダCX-5

トヨタCH-R

年間燃料代

70,588円

70,000円

年間駐車場代

96,000円

96,000円

年間任意保険料

90,000円

90,000円

自動車税

45,000円

およそ10,000円

法定定期点検代(按分)

31,000円

31,000円

車検法定費用(按分)

13,815円

13,815円

年間維持費合計

346,403円

310,815円

  • 自動車税に係るグリーン特例による減税措置を受けない場合の合計額は340,315円。

CX-5年間維持費まとめ

年間維持費という観点からみると、自動車税の減税措置が受けられる点でトヨタCH-Rハイブリッドが若干有利かもしれません。

しかし、その差は年額わずか3万円で、しかも新車登録の翌年一度きりの特典でしかなく、長期間の維持費でみればほぼほぼ互角の戦いとなります。

新型マツダCX-5ディーゼル車は、CH-Rハイブリッド車に負けず劣らずのコストパフォーマンスにすぐれた車であるといえるでしょう。

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